研究課題/領域番号 |
18K09574
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
曽我 賢彦 岡山大学, 大学病院, 准教授 (70509489)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 口腔感染症 / 発熱性好中球減少症 / 口腔感染巣 / 好中球減少性発熱 / 歯内・歯周感染 / がん化学療法 |
研究成果の概要 |
乳癌の術前あるいは術後化学療法として、ドキソルビシン(アドリアマイシン)とシクロフォスファミドを用いた治療(AC療法)を受けた患者を対象とし、45名の患者に対して行われた、201回の化学療法を対象として、発熱性好中球減少症の発症の有無、そして発症した際に歯性感染症の関与が疑われるかについて、診療情報から後向き調査研究を行った。 対象とした45名の患者のうち、3名の患者において、口腔感染症の関与が疑われ、その口腔感染症の種類は、根尖性歯周炎、智歯周囲炎、そして口腔粘膜炎が1名であった。歯周病を原因とするものがなかった。智歯周囲炎についても発熱性好中球減少症の原因として念頭に置く必要性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳癌のドキソルビシン(アドリアマイシン)とシクロフォスファミドを用いた治療(AC療法)を例として、発熱性好中球減少症の原因として口腔感染症を念頭に置く必要性、そして、可能であれば実施前に、あるいは実施中の血球数が相応にある時期に必要な歯科治療を行っておくことの重要性を示唆した。 がん治療における感染管理として、発熱性好中球減少症を切り口とし、口腔感染管理の重要性を示した。このことは、がんに罹患する方々がより質の高いがん治療を享受でき、ひいては担がん状態で人生の最後を過ごす方が多い日本における健康寿命の延伸につながる。
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