研究課題/領域番号 |
18K09600
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
細川 育子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (50707908)
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研究分担者 |
細川 義隆 徳島大学, 病院, 講師 (90346601)
中西 正 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (00217770)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 歯周炎 / Carnosic acid / サイトカイン / ケモカイン / Rosmarinic acid / 接着分子 / ローズマリー |
研究成果の概要 |
本研究では、ヒト口腔上皮細胞(TR146細胞)やヒト歯根膜由来細胞(HPDLC)を用い、炎症性サイトカインおよびケモカインに及ぼすCarnosic acid(CA)の影響を明らかとすることを目的に実験を行った。その結果、CAはIL-27が誘導したTR146細胞のCXCL9,CXCL10およびCXCL11の産生を抑制すること、また、IL-1βが誘導したHPDLCのIL-6,CXCL10およびCCL20の産生を抑制することが明らかとなった。 これらのことより、CAは歯周炎病変局所にてケモカインや炎症性サイトカインの産生を抑制することにより、歯周炎の炎症を調節している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周炎において過度の炎症性細胞浸潤が歯槽骨吸収をはじめとする歯周組織破壊に関与していることが明らかとなっている。今回の結果より、ローズマリー含有成分であるCarnosic acidに抗炎症作用、特に白血球浸潤や集積に関与するケモカインを抑制する可能性が明らかとなった。本研究で得られた成果は、Carnosic acidの持つ働きの解明と炎症を制御するという歯周炎の新規治療薬の開発に繋がるものと期待できると考えられる。
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