研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ヒト歯科インプラント周囲顎骨における機能圧支持機能の定量評価およびオステオンが新生される荷重環境の解明と、骨の力学機能と質的因子の関連性からインプラント周囲骨の最適化手法を確立することを目的とした。研究は、ヒト試料の構造解析と、インプラント埋入を行う動物実験が行われた。ヒト顎骨に関する研究では、十分数の試料が確保され、構造解析(オステオン分布と方向、生体アパタイト(BAp)結晶配向性、コラーゲン線維の走行異方性)を完了した。動物実験については、負荷モデルを用いた骨質研究を完了した。いずれの研究成果も学術雑誌に投稿済みであり、生体力学解析による骨の最適化について検索を進めている。
研究代表者は、「顎骨の構造特性と力学環境」を基盤とした研究を推進し、有歯・無歯顎骨の特性を明らかにしてきた。しかし、マクロ・ナノレベルの解析より得た構造特性だけでは、インプラントを介して周囲の骨に伝達される機能圧が、骨系細胞の動態に及ぼす影響を理解できない。インプラント周囲に新生されるオステオンは特異的であり、同部に対するメカノバイオロジーを基盤とした集学的研究の推進が急務であった。骨の構造的因子と材質的因子の解析をさらに進展させるとともに骨系細胞の動態解析を加え、その結果を数理解析にパラメータとして応用し統合的に解析することで、インプラント周囲顎骨の構造的・機能的特性の一端を解明できた。
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