研究課題/領域番号 |
18K09652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
横山 政宣 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (20396500)
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研究分担者 |
小川 徹 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (50372321)
洪 光 東北大学, 歯学研究科, 教授 (70363083)
濱田 泰三 東北大学, 歯学研究科, 学術研究員 (50034244)
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30178644)
日原 大貴 東北大学, 歯学研究科, 助教 (60781292)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | セルロースナノファイバー / 義歯床用材料 / アクリリックレジン / 脱石油歯科材料 / アクリルレジン |
研究成果の概要 |
本研究では,「脱石油義歯床用材料」開発の一環として,CNFの疎水化処理方法の違い,および疎水化処理が材料学的性質に及ぼす影響について基礎的検討を行い以下の結果を得た. ①表面サイズ処理による疎水性付与の効果は極めて限定的で,親水性CNF成形体の有効な表面処理方法とはいえない.②MMA溶媒を用いた疎水化CNF成形体の試料が曲げ強さ,表面硬度,表面ぬれ性共に良好な結果を示した.③特性の向上には,一定の解繊度が必要であり,低い解繊度にて表面ぬれの改善が認められた.④化学修飾で疎水化CNFを用いた成形体の吸水量は,親水性CNF成形体と比較して大きく改善することが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,義歯床など歯科材料としてPMMAを代表とするレジン系材料が,操作性,加工性,強度等材料学的特性から長きにわたり歯科臨床で重用されている.しかし長期使用による吸水,乾燥や過重による破折・破損など,材料学的な問題点がある.また口腔内微生物の侵入,繁殖等による口腔衛生環境面での為害作用,さらに石油由来の化学物質であるためアレルギーなどの生体為害性など,材質そのものに由来する懸念事項も多く存在する.また自然環境下での分解性がなく焼却すると有毒ガス発生等の環境への問題,原油埋蔵量に限りがあるといった問題点も挙げられる.そのため,石油由来ではない新素材による歯科用材料の開発の意義は非常に大きい.
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