研究課題/領域番号 |
18K09654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大和田 学 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (70806421)
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研究分担者 |
古屋 純一 昭和大学, 歯学部, 講師 (10419715)
水口 俊介 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30219688)
小野 卓史 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30221857)
鈴木 啓之 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 特任助教 (80801539)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 認知症 / MCI / 口腔機能 / 口腔衛生 / 歯科受診行動 / 認知機能 / 咀嚼 |
研究成果の概要 |
認知症の前段階として近年着目されている軽度認知機能障害(MCI)患者は口腔環境・機能が低下している傾向にあることが知られている.しかしながら認知症専門医が認知機能を包括的に検査し診断されたMCI患者の口腔環境・機能の実態は明らかになっていない. そこで,我々は認知症専門医による診断をうけたMCI患者の口腔環境・機能および歯科受診行動に関して横断的に調査した.その結果,MCI患者は健常者と比較して,口腔清掃状態に問題を有し,最大咬合力も有意に低下していることから,歯科受診を要する患者が多いことが明らかになった.一方で,定期的に歯科を受診している患者の割合は有意に少ないことも明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者人口の世界的な増加に伴い,我が国おいても認知症を有する高齢者の割合が増加傾向にあることから,認知症高齢者の口腔健康管理は歯科における重要な課題であるといえるが,認知症が進行した状態で積極的な歯科治療を実施することは困難である場合が多く,MCIの段階から適切な口腔管理が重要である.本研究の成果によりMCI患者は口腔環境・機能が低下している傾向にあり歯科受診が必要なものの,実際に受診している患者が少ないことが明らかとなった.このことから,MCIの段階から,歯科受診を積極的に勧奨していくことにより適切な口腔管理を実施することは重要であり,認知症の早期発見・予防にも繋がる可能性が示唆された.
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