研究課題
基盤研究(C)
本研究は,インプラント埋入により高頻度で誘発されるビスホスホネート(BP)製剤関連顎骨壊死(BRONJ)モデルの開発と,末梢血由来の血管内皮前駆細胞を主体とする培養濃縮細胞群(QQ-PBMNCs)移植によるBRONJの新規治療法開発を目的とした.初めにBP製剤とステロイド製剤を投与したラットにインプラント埋入を併用し,インプラント周囲BRONJ様病変モデルを開発し,インプラント周囲に惹起されるBRONJでは,マクロファージの極性変化に重篤な異常が認められることを突き止めた.次いでこのBRONJモデルにQQ-PBMNCsを全身的に移植すると,BRONJ様病変は治癒・緩解することが分かった.
インプラントの治療は日本でも普及しつつあるが,特定の薬を使用する患者では,口の中の傷がいつまでも治らない薬剤関連顎骨壊死という病気が問題となっている.この病気は2003年に発見されたが,現在でもその原因が分かっていない.私たちはその原因を追究すべく動物でこの病気モデルを作成することに成功し,血液から採取した細胞を特殊条件で育てて体内へ戻すことで,この病気が良くなることが分かった.
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 2件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (36件) (うち国際学会 10件、 招待講演 5件)
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