研究課題/領域番号 |
18K09676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小奈 正弘 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (70507772)
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研究分担者 |
村上 奈津子 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (80706995)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 熱応力 / 有限要素解析 / セラミック修復 / セラミッククラウン / セラミック / クラウン / オールセラミック / サーマルサイクル / 有限要素 |
研究成果の概要 |
口腔内の歯冠修復材料は,常に熱変化の刺激にさらされている.異なる熱特性を有する修復材料と歯質との界面に生じる熱応力の影響は明らかになっておらず,界面破壊および辺縁漏洩の危険性がある.各種セラミッククラウンと歯質に生じる熱応力の影響を力学的側面から明らかにすることを目的とした. 異なる修復材料を有する支台歯の3次元モデルを構築し,有限要素解析により熱変化と熱応力を評価した.クラウンの材質により異なる熱応力を示し,さらにはクラウンや支台歯,それぞれの組み合わせの違いが熱応力に影響する事が示された.歯冠修復治療の長期予後を見据えた材料選択や補綴設計に熱応力解析が有効であると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年高強度の材料の開発が目覚ましい一方で,新たに開発される材料の耐久性と口腔内での長期予後については未知数である.これまで,咬合力を想定した機械的強度を中心に評価されているが,この研究により慢性的に引き起こされる熱変化に起因する劣化を考慮した補綴設計の重要性が示された.口腔内の熱変化とそのリスクに関する情報は不足しており,今後も基礎的および臨床的データの蓄積し,関連を明らかにすることで,より安定した補綴治療の長期予後を提供することが可能になると考えられる.
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