研究課題/領域番号 |
18K09696
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
岩城 麻衣子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (70544500)
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研究分担者 |
金澤 学 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80431922)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | デジタルデンチャー / カスタムディスク法 / 全部床義歯 / 費用対効果 / 患者満足度 / 無歯顎補綴 / 全部床義歯補綴 / 前向き臨床 / 口腔関連QoL / CAD/CAM全部床義歯 / 前向き臨床試験 / CAD/CAM / 臨床試験 |
研究成果の概要 |
適格基準を満たす上下無歯顎患者20名に対して,光学印象法およびカスマイズドディスク(CDM)法を用いてデジタル全部床義歯を製作し,新義歯セット後調整終了から1ヶ月後,6ヶ月後にアウトカム評価を行った. メインアウトカムである費用対効果と介入前後の患者満足度の変化量を効果量としたICERを分析し,以下の結論が得られた. 1. CDM法で製作した義歯は,従来法と比較して患者満足度を有意に向上させた. 2. 材料費と設備費は従来法よりCDMのほうが有意に高く, 人件費と総費用はCDMのほうが有意に低かった. 3. ICERは-251.4となり,CDM法は従来法より費用対効果が高いことが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで,日本においてデジタルデンチャーの費用対効果分析を行った研究はなく,本研究は独創的である.日本では,クラウンブリッジの分野ではデジタル化導入が急速に進んでいるにもかかわらず,有床義歯補綴の分野でデジタル化が遅れている原因の一つとして,システム導入に係るコストや保険導入への将来性の問題があると考えられる. 義歯製作のデジタル化によって,患者の来院回数減少,口腔内情報の数値化,義歯のクオリティコントロールが可能となるなど,国民は多くのメリットを享受できると考えられる.本研究により,費用対効果が明らかとなったことは,日本の臨床でデジタルデンチャー普及が促進される根拠となりうる点で意義がある.
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