研究課題/領域番号 |
18K09697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
堀 一浩 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70379080)
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研究分担者 |
小野 高裕 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30204241)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 咀嚼 / 咀嚼回数 / 補綴装置 / 高齢者 / 咀嚼能力 / 補綴治療 / ウェアラブルデバイス |
研究成果の概要 |
本研究課題では,ウェアラブル型咀嚼計を用いて咀嚼行動を観察し,高齢者における咀嚼行動の特徴,補綴治療による咀嚼行動変容を明らかにすることを目的とした. 高齢者を含む成人の咀嚼行動を検討した結果,咀嚼回数に年代別の違いは見られなかったが,高齢になれば咀嚼能力は低下した.口腔機能低下症高齢者と健常高齢者との間に咀嚼回数の違いは認めなかったが,口腔機能低下症高齢者は咀嚼テンポが低下していた.また,咀嚼行動と咀嚼能率の間には相関を認めなかった.補綴装置装着前後の咀嚼行動比較結果から,咀嚼回数の減少や咀嚼テンポの向上などの変化が見られた.以上より,補綴治療が咀嚼行動にも影響を与える可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果,日本人における一般的な咀嚼に関する基礎データを明らかすることができた.特に高齢者では,咀嚼能率が低下するものの咀嚼行動には変化が見られないこと,口腔機能低下した高齢者では咀嚼テンポが低下していることが明らかとなった.また,咀嚼行動と咀嚼能力には相関がみられず,咀嚼機能低下に対する代償的な咀嚼行動の変化が見られなかった.また,補綴治療により咀嚼テンポの改善がみられた.これらのことは,咀嚼能率が低下したものの咀嚼行動に変化が見られない高齢者においては窒息や低栄養のリスクが高くなることを示唆しており,補綴治療の重要性だけでなく,咀嚼行動に対するアプローチの必要性が考えられた.
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