研究課題/領域番号 |
18K09701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
松山 美和 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (30253462)
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研究分担者 |
市川 哲雄 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (90193432)
吉村 弘 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (90288845)
松香 芳三 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (90243477)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 経皮的電気刺激 / 加齢 / 口腔機能低下 / 口腔乾燥 / 安静時唾液 / 嚥下障害 / 口腔機能管理 |
研究実績の概要 |
高齢者に多くみられる口腔乾燥は口腔機能低下の一因子であり,摂食嚥下機能低下につながる要因のひとつである。現在,口腔乾燥の標準治療はまだ確立されておらず,唾液腺マッサージを実施し対処することが多いが,要介護者等に対しては人手を多く要する。そこで本研究では,加齢に伴う口腔乾燥に対する標準治療の確立を目指し,市販のEMS装置を用いて唾液腺を標的とした経皮的電気刺激を与え,安静時唾液量の変化および刺激部位の主観的変化を検証することを目的とした。 将来的な高齢者対象試験に先んじて,本研究では基礎疾患のない健常な20~64歳女性を対象とし,目標症例数を30例に設定した。被験者を座位にして,経皮的電気刺激前(ベースライン)の安静時唾液量と電気刺激直後(介入直後)の刺激唾液量,電気刺激終了10分後(介入終了10分後)の安静時唾液量をロールワッテに唾液を染み込ませて測定した。経皮的電気刺激は市販の健康器具(オムロン電気治療器 HV-F320)を用いて顎下部の皮膚にパッドを貼付し,10分間刺激を与えた。また,電気刺激終了後に局所的および全身的な主観的変化についてのアンケートを行った。 COVID-19感染拡大の影響を受けて研究中断もあったが,令和4年12月までに目標症例数30例の試験を完了した。有害事象の発生はなかった。 完了症例数30例は年齢により3群(Young群:20~34歳,Middle群:35~49歳,Old群:50~64歳)に分けた。いずれも10例であり,平均年齢はそれぞれ23.2歳,43.5歳,57.5歳であった。この後,年齢(3群)と時間(ベースライン,介入直後,介入終了10分後)の二要因について二元配置分散分析を用いた解析を実施し,アンケートの各項目についても3群間比較を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19感染再拡大の影響を受けて,唾液を試料とする本研究は所属機関である徳島大学歯学部の方針に従い,やむなく令和2年度半ばから令和3年度の約1年半,中断せざるを得なかった。研究が長期に滞ったため,研究期間延長の手続きを2度行い,最終的には令和5年度末終了に変更した。なお,本研究は特定臨床研究であるため,実施計画事項の変更手続きは令和3年度末に完了させた。 令和4年度はCOVID-19感染状況が収束してきたため,令和4年12月までに目標症例数である30例の試験を完了することができた。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度はCOVID-19感染状況が収束してきたため,令和4年12月までに目標症例数である30例の試験を完了することができた。年齢により完了症例数30例を3群(Young群:20~34歳,Middle群:35~49歳,Old群:50~64歳)に分け,各群10例でその平均年齢はそれぞれ23.2歳,43.5歳,57.5歳であった。今後は,年齢(3群)と時間(ベースライン,介入直後,介入終了10分後)の二要因について二元配置分散分析を用いた解析を実施し,アンケートの各項目についても3群間比較を行う予定である。得られた解析結果から,経皮的電気刺激応用の口腔機能管理の確立の可能性について考察し,学会発表および論文発表を行う予定である。
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