研究課題/領域番号 |
18K09766
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
工藤 千穂 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (20533110)
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研究分担者 |
丹羽 均 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (30218250)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 片頭痛 / 大脳皮質拡延性抑制 / 悪心嘔吐 |
研究成果の概要 |
大脳皮質拡延性抑制(CSD)を誘発させる片頭痛動物モデルを用い、片頭痛の主な随伴症状である悪心嘔吐の発生メカニズムについて検討した。その結果、CSDにより痛覚伝導路の一次中継核だけでなく、悪心嘔吐発生に関わっている延髄最後野および孤束核の活性化が認められた。また、これらの活性化およびCSDの発生はドパミンD2受容体拮抗薬投与により抑制された。以上より、片頭痛発症メカニズムに深く関与しているCSDは随伴症状である悪心嘔吐発生にも関わっていること、片頭痛治療薬の一つであるドパミンD2受容体拮抗薬はCSDを抑制することにより片頭痛発作と悪心嘔吐の両方を抑制する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
片頭痛は反復性の激烈な頭痛発作を主症状とするだけでなく、悪心嘔吐、光過敏、音過敏などの随伴症状を呈する複雑な疾患であるため、患者のQOLは著しく阻害され、また、医療費、生産性の損失といった経済的影響も大きな問題となっていることより、多くの患者に有効な治療薬、予防薬の開発が強く求められている。本研究の結果より、片頭痛の発症と悪心嘔吐には共通のメカニズムが存在することが示唆された。この結果を基にさらに研究を進めることで、片頭痛急性期の悪心嘔吐に対する新たな治療法の確立へとつながっていくことが期待される。
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