研究課題/領域番号 |
18K09768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
谷本 圭司 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (90335688)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 低酸素 / Hypoxia / DEC1 / DEC2 / 低酸素応答 / 転写因子 / 転写制御 / hypoxia / DEC / 分子標的治療 |
研究成果の概要 |
本申請研究では,新しい抗がん戦略として,低酸素誘導性転写因子DEC1およびDEC2の抗がん分子標的としての可能性を検討するとともに,その制御機構の解明に取り組んだ。DEC1やDEC2により抑制されるDNA損傷応答遺伝子プロモーターを用いたレポーターを作製した。siRNA導入により,DEC2抑制のがん細胞増殖抑制効果が高いことが,通常酸素および低酸素環境下で確認された。さらに,低線量率放射線照射により,AURKB遺伝子発現が大きく低下することを見出し,その発現抑制にDEC2が関与している可能性,抗がん剤感受性変化に大きく関与することを確認した。新しい治療プロトコールへの応用展開が期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請研究では,新しい抗がん戦略として,がんの特徴である低酸素環境で働く転写因子DEC1およびDEC2を分子標的とした治療が有用であるか検討するとともに,その分子機構の解明に取り組んだ。さまざまな試みの中で,DEC2を阻害するとがん細胞の増殖を効率良く抑制できることが明らかとなった。さらに,低線量率放射線照射により,DEC2によりAURKB遺伝子発現が抑制され,抗がん剤感受性が変化することを見出し,より安全で効果的な新しい治療プロトコールへの応用展開が期待された。
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