研究課題/領域番号 |
18K09785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小林 正治 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80195792)
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研究分担者 |
片桐 渉 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10437030)
長谷部 大地 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30571905)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 進行性下顎頭骨吸収 / 骨強度 / 骨質 / 骨延長 / β-Aminopropionitrile / 骨髄由来間葉系幹細胞培養上清 / コラーゲン架橋 / 下顎頭吸収抑制 / 骨形成促進 / 骨 質 / ビタミンC / 骨形成促進剤 |
研究成果の概要 |
進行性下顎頭骨吸収の発症メカニズムにおける骨質の影響と予防法の開発について検討した。ラットにコラーゲン線維の収束化を阻害するβ-Aminopropionitrile (BAPN)を0.2%の濃度で飲み水へ溶解し投与したところ、大腿骨と下顎頭のマイクロCTデータにおいてBAPN投与群は骨密度が対照群より低い値となった。しかし、BAPN投与群の下顎骨は脆くなり、下顎骨延長を行うことができなかった。一方、下顎骨延長モデルラットを用いて骨髄由来間葉系幹細胞培養上清(MSC-CM)が下顎頭骨吸収に及ぼす影響を検討したところ、マイクロCTデータにおいてMSC-CM投与群では下顎頭吸収が有意に抑制された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行性下顎頭骨吸収とは下顎頭の著明な吸収像を特徴とする病態で、比較的新しい疾患概念であり、下顎後退症の発症や下顎骨前方移動術後の後戻りの主たる原因として注目されているが、その発症メカニズムについては未知な点が多く、臨床の場ではその対応に苦慮している。 本研究では、ラットにコラーゲン線維の収束化を阻害するBAPNを投与し、骨質の低下を確認した。今後、BAPNの投与量を調節して、骨質が下顎頭吸収に及ぼす影響を検討する。一方、下顎骨延長モデルラットにMSC-CMを投与することによって下顎頭吸収が有意に抑制されたことから、下顎頭骨吸収の予防法を開発する上で有用な結果が得られた。
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