研究課題/領域番号 |
18K09788
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
長谷川 巧実 神戸大学, 医学研究科, 講師 (50546497)
|
研究分担者 |
明石 昌也 神戸大学, 医学研究科, 教授 (40597168)
武田 大介 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (80755637)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 炭酸ガス / 口腔癌 / 放射線 / 治療抵抗性 / 放射線治療 / 低酸素環境 / 放射線抵抗性 / 副作用 |
研究成果の概要 |
本研究では、炭酸ガスを効率良く生体内に吸収させることができる特殊なゲルを用いた局所的炭酸ガス投与法を用いることで、口腔扁平上皮癌に対する放射線治療の併用効果を確認した。併用群においては、放射線照射によって誘導される活性酸素関連因子であるanti-human ROS modulator 1とcaspase8に加え、炭酸ガス投与によるミトコンドリア経路のアポトーシス関連因子(PARP, caspase 3, 9)の発現亢進を認めた。したがって、経皮的炭酸ガス投与は口腔扁平上皮癌に対し腫瘍内低酸素環境を改善し、放射線療法と併用することで腫瘍増殖抑制効果の増大が期待できることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
治療抵抗性を示す原因として腫瘍内の低酸素環境が重要であるが、腫瘍内低酸素環境を有効かつ効率的に改善する方法は確立していない。本研究では、局所的炭酸ガスによる効率的で、低リスクな治療法の確立を目指すもので学術的意義が示された。また、低酸素環境を改善することにより治療抵抗性が改善され、既存治療である放射線治療との併用効果を確認できた。今後、臨床応用として、腫瘍縮小効果の増大とともに、副作用軽減効果が見込める低コストな治療法が提供できる可能性があり、社会的意義があると考えられる。
|