研究課題/領域番号 |
18K09793
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
北村 直也 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (70351921)
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研究分担者 |
松崎 茂展 高知大学, 医学部, 客員教授 (00190439)
山本 哲也 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (00200824)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | バクテリオファージ / 薬剤耐性 / 黄色ブドウ球菌 / ファージ療法 / ゲノム解析 / メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 / 抗菌薬耐性 / 誤嚥性肺炎 |
研究成果の概要 |
【背景】近年、多くの病原細菌が薬剤耐性を獲得しており、抗菌薬非依存的な治療法の開発が重要である。我々は、薬剤耐性黄色ブドウ球菌(SA)を標的とした新規バクテリオファージを分離し、解析した。【方法】下水より新規の広宿主域SAファージを2種(KSAP7, KSAP11)を分離し、ゲノム解析した。【結果】KSAP7とKSAP11のゲノムサイズはそれぞれ137,950bp、138,307bpで、いずれもORF10とORF88の2か所で再編が認められた。これら2か所の可変領域を有するSAファージは過去に6種報告されていた。【考察】ゲノム再編によるORFの変化が宿主域に影響を及ぼす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、口腔内細菌が癌や糖尿病をはじめとする様々な全身疾患と関係することが明らかにされ、その制御が重要視されるようになってきた。しかし、今日、多くの病原細菌が薬剤耐性を獲得しているため、抗菌薬非依存的な殺菌・除菌法の開発が重要である。そこで我々は、本学医学部微生物学講座と共同で口腔内病原細菌のうち薬剤耐性黄色ブドウ球菌をターゲットとしたバクテリオファージ(ファージ)療法の研究に着手し、新規ファージの分離およびそれらのゲノム解析を行った。今後は本ファージ研究の経験を活かし、口腔・食道・大腸癌の病原細菌へのアプローチを検討している。
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