研究課題/領域番号 |
18K09797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
有吉 渉 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40405551)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 破骨細胞 / β-glucan / dectin-1 / オートファジー / ユビキチン/プロテアソームシステム / spleen tyrosine kinas / nuclear factor-kappa B / Irf-8 / 炎症性骨破壊 / spleen tyrosine kinase / エンドサイトーシス / 小胞体ストレス応答 / 破骨細胞細胞 / 炎症性骨吸収 |
研究成果の概要 |
β-glucanの破骨細胞分化修飾能とその分子メカニズムに関する解析を行った。数種類のβ-glucanが破骨細胞分化誘導因子(RANKL)により誘導される破骨細胞分化に対して抑制作用を示した。β-glucanの破骨細胞分化抑制作用には、分化のマスター因子であるNFATc1の発現抑制が関与することが示唆された。このβ-glucanによるNFATc1の負の制御には、1)NF-κBの活性化の抑制、2)破骨細胞分化抑制因子Irf-8発現の回復、3)β-glucan受容体であるdectin-1直下の破骨細胞分化必須因子であるSykタンパクの分解、以上3つの制御機構が関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
破骨細胞前駆細胞上に特異的に発現するβ-glucan認識受容体であるdectin-1に注目し、研究を展開した結果、dectin-1受容体に結合したβ-glucanが、オートファジーなどを介して破骨細胞分化を抑制することを見出した。このことから、β-glucanは、将来的に臨床応用可能な、選択性の高い骨代謝治療薬の開発に極めて有効であると考える。さらに、当該研究で得られた知見は、骨代謝疾患に対する新たな治療戦略確立に向けての展開にとどまらず、骨代謝制御機構の免疫学的アプローチによる解析を通じて、数多く存在する骨と免疫系とが関わる疾患の病態生理の解明にも寄与するものと期待される。
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