研究課題/領域番号 |
18K09800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
北野 尚孝 日本大学, 医学部, 准教授 (50424726)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 癌 / 遺伝子治療 / ゲノム |
研究成果の概要 |
平成30年度の研究において、in vitroの実験系でDel1のE3C1は細胞膜の性状の変化に影響していることが明らかとなった。令和元年度の研究では、シスプラチン(CDDP)+E3C1 による遺伝子治療が腫瘍を移植したヌードマウスの腫瘍増殖を抑制し、生命予後を改善した。令和2年度の研究では、CDDP+E3C1による治療効果は腫瘍血管の数や形態の変化によるものであることが明らかとなった。 これらのことよりマウス移植腫瘍に対するCDDP+E3C1による遺伝子治療を行うと腫瘍血管の血管内皮細胞やがん細胞の細胞膜の性状に影響を与え、治療効果を発揮することが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、世界中でがん治療に対する多剤併用療法は数多く行われており著しい進歩を遂げている。さらに併用療法は、治療に対する耐性を抑制する効果も期待されており、今後化学療法の主流になっていくと予想される。そして、今回の研究でシスプラチン(CDDP)+E3C1 による遺伝子治療がin vivoの実験系でマウスの生命予後を副作用の発現を伴わず改善できたことは、がん治療に新しい可能性を提案できるのではないかと考えている。さらには、今回の研究結果ががん遺伝子治療に留まらず、多種多様な遺伝子治療に貢献できればと考えている。
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