研究課題/領域番号 |
18K09803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
野崎 中成 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (90281683)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 再生医学 / 幹細胞 / エクソソーム / microRNA / 次世代シークエンス |
研究成果の概要 |
細胞から分泌されるエクソソーム由来の機能性RNAは、細胞の多様な機能に関与するバイオマーカーとして注目されている。エクソソーム由来miRNAが幹細胞に与える影響について、組織幹細胞である歯髄幹細胞を用いた解析を行った。多様な細胞の機能に関わるポリADP-リボシル化はエクソソーム産生にも関与する。そこで、歯髄幹細胞のポリ(ADP-リボ-ス)合成酵素(PARP1)活性をゲノム編集、あるいは阻害薬により抑制し、エクソソーム由来miRNAの網羅的発現解析と細胞機能の解析を行った。これらの解析から、歯髄幹細胞においてPARP1がエクソソームを介して細胞老化の制御に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
組織幹細胞である歯髄幹細胞は「再生医療等製品」として臨床への応用が期待されている。しかしながら、長期にわたり継代培養を続けると、細胞老化によって増殖能や分化能が低下するという問題点がある。ポリADP-リボシル化は翻訳後修飾の重要なファクターであり、老化に深く関与していると考えられている。本研究では、PARP1が歯髄幹細胞で産生されるエクソソームに含まれる機能性RNAを制御することで、細胞老化をコントロールしている可能性を見出した。PARP1がエクソソーム機能性RNAを介した細胞老化に関与することを示した本研究は、老化に関わる新たなメカニズムの解明に発展することが期待される。
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