研究課題/領域番号 |
18K09820
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
光永 幸代 横浜市立大学, 医学研究科, 共同研究員 (20567606)
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研究分担者 |
來生 知 横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (30545059)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 動注治療 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 動注化学療法 / 口腔がん / がん免疫療法 / 免疫療法 / 口腔癌 |
研究成果の概要 |
進行口腔癌において超選択的動注化学放射線療法を用いることで根治性の向上、機能温存による患者のQOL維持が期待されるが、殺細胞性抗癌剤による口内炎や疼痛などが問題となる。最近免疫チェックポイント阻害剤(ICI)が臨床応用され、生存期間の延長など目覚しい効果が見られているが、奏効率の低さが問題となっており、その要因としてがん組織中のT細胞数の低さが考えられる。本研究ではがん組織内に特異的に還流できる超選択的動注法を応用し、活性化T細胞の組織内濃度を高め、さらにICIを投与することで、より副作用が少なく高い抗腫瘍効果が期待できる養子免疫療法とICI療法を複合させた新しい治療法の確立を目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
逆行性超選択的動注化学療法は本邦で共同開発したもので、画期的な方法である。全身の免疫活性化状態を引き起こすことで生じるICIによるirAEは局所のみの投与によってその危険性を改善し、かつ組織への傷害性は低いことからICIを腫瘍に直接投与できる超選択的動注療法はより安全性を高める治療となり得る。さらに活性化T細胞の局在を高めることにより局所での腫瘍免疫を高めた上でのICI投与が確立できれば、腫瘍の微小環境に影響されず、かつ口内炎や疼痛の口腔有害事象、さらには全身のirAEを最小限に抑える事が可能となりうる。
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