研究課題/領域番号 |
18K09829
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
石田 雄之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (00516297)
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研究分担者 |
細道 純 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (00420258)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | SDF-1 / ケモカイン / 矯正的歯の移動 / 中和抗体 / 血行性細胞集積 / cell homing / 歯科矯正学 / 歯の移動 / 破骨細胞集積 / CXCR4 / 核酸医薬 / 矯正歯科学 / 幹細胞 |
研究成果の概要 |
本研究は、歯の矯正的移動時に歯周組織に血行性に骨髄幹細胞が供給されるメカニズムを解明し、その制御により歯の移動の薬理的制御法を模索するための研究を実施したSDF-1中和抗体投与を用いて研究を行った。その結果、歯根膜圧迫側におけるSDF-1発現上昇および破骨細胞集積が認められた。一方、SDF-1中和抗体の局所投与により、移動抑制効果および破骨細胞集積抑制効果が認められ、末梢血中のSDF-1量は変化しなかった。また、中和抗体投与中断後は速やかに歯の移動が回復された。以上より、SDF-1中和抗体の使用により、短期的で局所的な矯正的歯の移動をコントロールの可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から、矯正的歯の移動において、歯根膜圧迫側におけるSDF-1発現が上昇すること、局所的な破骨細胞集積に局所のSDF-1が関与していること、抗SDF-1中和抗体の局所投与により歯の移動を抑制できること、中和抗体の効果が非常に短期であり投与中断により速やかに薬理効果が切れること、中和抗体の局所投与による全身性の影響が少ないことが明らかとなった。これらの知見は、SDF-1が将来的な歯の矯正的移動について薬理学的コントロールする治療法を開発する際のターゲット分子となる可能性が期待できる結果となり、将来の効率的で安定した矯正治療法の開発の一助になると思われる。
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