研究課題/領域番号 |
18K09830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
宮本 順 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (10451949)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 咀嚼 / 口腔 / 脳機能 / fMRI / eye tracking |
研究成果の概要 |
1)咀嚼が高次中枢摂食調節機構に与える影響の解明:ヒト高次中枢における摂食調節機構のひとつである報酬処理センターに着目し、それが関与する興味の指向性に咀嚼が与える影響を、眼球運動測定により検討した。すると、咀嚼は食物への指向性を減少させることが示唆された。 2)咀嚼時の感覚情報が高次中枢運動制御機構に与える影響の解明:前歯部および臼歯部咬合における咀嚼運動制御機構の違いを解明するため、機能的MRIと咀嚼筋筋電図の同時計測を行い脳賦活パタンの違いを検討したところ、前歯/臼歯部咬合により相反する様相を呈し、前歯/臼歯部では高次中枢の咀嚼運動制御機構、特に力の制御システムが異なることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)咀嚼が高次中枢摂食調節機構に与える影響の解明:咀嚼が脳の報酬処理センターに影響を与え、食物への興味の指向性を減少させることが証明された。これは、咀嚼が食欲を抑え、肥満予防に貢献する可能性が示唆された。 2)咀嚼時の感覚情報が高次中枢運動制御機構に与える影響の解明:前歯/臼歯における咀嚼運動制御機構が異なることが明らかとなった。これは、単に咀嚼時に働く運動司令塔の仕組みを解明するだけに留まらず、咀嚼時に歯から入力される感覚情報が、脳の機能に及ぼす影響を明らかにする一助となり、さらには、咀嚼が脳を介し、全身の健康にどのような役割を果たすかを解明する新たな道を拓くものと考えられる。
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