研究課題/領域番号 |
18K09839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
稲田 絵美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (30448568)
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研究分担者 |
佐藤 正宏 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 教授 (30287099)
齊藤 一誠 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90404540)
野口 洋文 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50378733)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 遺伝子工学的手法 / 乳歯歯髄幹細胞 / 体性幹細胞 |
研究成果の概要 |
我々の過去の研究で得られた仮説「アルカリホスファターゼ(ALP)活性が高く、OCT-3/4をはじめとする複数の幹細胞特異的遺伝子を発現する乳歯歯髄細胞(HDDPC)は、山中4因子の導入により、初期化(iPS細胞化)を受けやすい」に基づき、ALP陽性、陰性細胞を単一細胞として分取し、その遺伝子発現を解析した。その結果、ALP陽性細胞はALPとOCT-3/4を発現していた。一方、ALP陰性細胞はALPとOCT-3/4の発現がなく、SOX2の発現を認めた。以上から、「HDDPCには遺伝子発現プロファイルを異にする体性幹細胞(SSC)が存在する」と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幹細胞を特徴付けるマーカーの多くはOCT-3/4、SOX2等の核内転写因子やALP等の細胞内因子であり、これらを発現する幹細胞は生きた形では細胞表面分子を標的としたFACS等による細胞捕捉で単離・濃縮できない。本研究では、HDDPCから幹細胞特異的遺伝子を発現する少数個の細胞を単離し、微量なmRNAを調製した。これを基にする分子生物学的解析から、個々の細胞における遺伝子発現様式を解明することができた。 本法により未知の分子マーカー発見の可能性があること、少数個の細胞で特定の遺伝子発現プロファイル作成が可能となることが期待され、HDDPCに含まれる幹細胞の特性をあぶりだす点で学術的意義は高い。
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