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母体血中の終末糖化産物による胎児形態異常発生のメカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K09845
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関東京医科大学

研究代表者

太田 一正  東京医科大学, 医学部, 准教授 (30307376)

研究分担者 石塚 洋一  東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (10637664)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード終末糖化産物 / 終末糖化産物受容体 / AMP活性化プロテインキナーゼ / 異常発生
研究実績の概要

母体栄養状態が胚発生におよぼす影響についてはその結果がもたらす大きさにもかかわらず,分子レベルでの解析は進んでいない.特に,糖尿病患者が増加の一途を辿り続ける中,高血糖による催奇形メカニズムの解明は重要である.高血糖状態により生じる終末糖化産物(advanced glycation end products; AGEs)が 胎児発生に影響を与える可能性が十分に考えられる. そこで, AGEsの細胞増殖に対する影響とストレス応答シグナル伝達系の関連を調べるため,いくつかの培養細胞株を用いてAGE-ウシ血清アルブミン(BSA)による影響を検討した.AGE-BSAはグリセルアルデヒドで糖化したもの(GA-AGE-BSA)とグルコースで糖化したもの(Glu-AGE-BSA)を用いた.WST-8を用いた細胞増殖試験の結果,GA-AGE-BSAでは,ヒト口腔扁平上皮がん細胞株Ca9-22およびヒト唾液腺腫瘍細胞株HSGに対する増殖抑制効果が認められた.細胞増殖の抑制がアポトーシスの誘導によるものかを確認するため,カスパーゼ3の活性化を,また,AGE受容体を介したシグナル伝達経路の関与を確認するため,AGE受容体の発現をウエスタンブロットで解析した.しかし,カスパーゼの活性化およびAGE受容体の発現は認められず,AGEが直接関わるシグナル伝達経路とは異なる経路であることが考えられた.さらに,細胞増殖やストレス応答に関わるAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)やMAPキナーゼ(JNK,p38,ERK)についても,抗リン酸化抗体を用いたウエスタンブロットによる解析を行った.先行研究ではAGEによるMAPキナーゼ経路の活性化が報告されていたが,本結果はこれらと異なり,AMPKやMAPキナーゼの活性化は認められなかった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究組織が脆弱な状況が続いており,特に人員不足により進捗状況は遅れている.

今後の研究の推進方策

2023年度に引き続き培養細胞を用いた長期的な終末投函産物の影響解析を中心に検討を進めていく予定である.

報告書

(6件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-12-25  

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