研究課題/領域番号 |
18K09846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
白川 哲夫 日本大学, 歯学部, 教授 (00187527)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歯根膜細胞 / 低酸素暴露 / DNAメチル化 / DNA脱メチル化 / ヒストンメチル化 / サイトカイン / ビーズアレイ / CpG / 歯根膜細胞株 / mRNA発現 / 脱メチル化 / HIF-1α / angiogenin / VEGF / C/EBPβ / RANKL / 不死化ヒト歯根膜細胞 / エピジェネティクス / サイトカインカスケード |
研究成果の概要 |
不死化ヒト乳歯由来歯根膜細胞SH9を試料に用い、通常条件(CO2: 5%、air: 95%、 37℃)または低酸素条件(CO2: 5%、O2: 1%未満あるいは5%、37℃)で培養したのちゲノムDNAを回収し、イルミナ社ビーズアレイを用いてDNAメチル化解析を行った。24時間の低酸素暴露によってメチル化レベルが変化した遺伝子のうち、RT-qPCRにてSMYD5およびSMYD3のmRNA発現の減少を認めた。この結果は、リジンメチル基転移活性を有するこれらのタンパクが低酸素暴露によって減少した場合、ヒストンメチル化が低下することで、クロマチン構造に広範な変化が生じる可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯根膜は歯槽骨内で歯を保持するとともに歯根周囲のセメント質や骨の代謝にも重要な役割を果たしている。歯根膜細胞が失活すると歯根の不可逆的な吸収が進行し歯を失う原因となる。怪我などで歯根膜細胞が低酸素環境に暴露された場合に、DNAを含む核内クロマチン構造にどのような変化が生じるかについて十分には分かっていない。本研究では、低酸素暴露された歯根膜細胞で、SMYD5およびSMYD3の遺伝子発現が有意に減少することを見いだした。これらのタンパクはクロマチンを構成するヒストンのメチル化に関わっていることから、低酸素暴露がクロマチンの構造変化を介して遺伝子発現の広範な変化をもたらす可能性が示された。
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