研究課題/領域番号 |
18K09871
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 (2022) 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所) (2018-2021) |
研究代表者 |
佐々木 康成 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (70332848)
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研究分担者 |
成瀬 正啓 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 歯科医長 (00756273)
田谷 雄二 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (30197587)
鶴崎 美徳 相模女子大学, 栄養科学部, 准教授 (70392040)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ダウン症 / 歯列咬合 / 口腔機能 / 舌形態 / 口腔機能発達不全 / 舌圧 / 口唇圧 / 咬合状態 / 管理効果 / 舌・口唇機能 / 歯列咬合異常 / 舌機能 / 症候群 / 健常児 / 舌突出 / 3Dカメラ / 舌挺出 / 3D画像解析 / 頭部エックス線規格写真解析 / 舌挺出関連遺伝子 / 舌形態異常 / 原因遺伝子 / 早期診断 |
研究成果の概要 |
口腔機能として舌突出や口唇弛緩が特徴的であるダウン症候群において、舌圧・口唇圧および舌形態を計測し,咬み合わせ・筋機能訓練および矯正治療の有無との関連性を解析した.その結果、1.口唇弛緩に対しては、舌突出と比較して筋機能訓練および矯正治療による効果が高く認められた。2.筋機能が改善しにくい症例に巨舌が原因と考えられる症例が含まれた.3.健常児においては、訓練に伴う口腔機能の向上や咬合状態が改善する例が多く認められた。以上の結果から、健常児にない特徴的な機能や形態の問題のあるダウン症に対して、個別の口腔機能や形態の評価の必要およびその結果に応じた早期からの訓練・治療が重要であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ダウン症における舌や口唇などの機能や舌形態および咬み合わせ異常との相互の関連や影響は大きいと考えられてきたが、それぞれの訓練や治療のガイドラインは確立されていない。本研究より、ダウン症において、1.咬み合わせの状態や口腔機能の育成のためには、健常児同様にできるだけ低年齢からの口腔機能や形態の評価が必要とされる、2. 特に巨舌の診断は早期に行うことが機能育成の立案や将来的矯正学的治療や舌縮小術の計画のために重要である、3.舌突出に対しては早期からの管理による効果が示唆された一方、口唇弛緩に対しては、将来的知的発達に応じた訓練や矯正治療の有効性が示された。
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