研究課題/領域番号 |
18K09885
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
山口 泰平 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (80230358)
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研究分担者 |
五月女 さき子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (20325799)
中野 由 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (20779988)
有馬 一成 鹿児島大学, 理工学域理学系, 准教授 (70332898)
小幡 純子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (70759448)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 口腔細菌 / 誤嚥性肺炎 / 日和見感染 / 口腔ケア / レンサ球菌 / 表層線毛 / 付着因子 / 病原因子 / 口腔常在菌 / 線毛 / 感染 |
研究成果の概要 |
3種類の菌体表層物質のリコンビナントタンパク(Saf2, Saf3, AgI/II)のマウス肺の標的物質の分離、同定を行った。その結果、コアタンパクであるSaf3が肺細胞抽出液中のgp-340タンパクと結合することが明らかになった。Saf2は分子量100Kda、120Kdaの物質と結合した。Saf2タンパクの中間部分に存在する20アミノ酸からなるペプチド部分が結合に関与していた。また本菌は宿主の血液を作用させると容易に殺菌されることが明らかになった。このことは実験に供した菌株の抵抗性が低いのか、特に宿主の抵抗性が低い場合にのみ感染するのかという新たな疑問を呈することとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
誤嚥性肺炎は高齢者、障害者さらには周術期の患者さんなどで重要な感染症のひとつである。口腔常在菌が不顕性誤嚥により肺に侵入し、抵抗力が低下した状態では肺炎を引き起こす。誤嚥性肺炎は複数の種類の細菌による複合感染が多く、原因菌の特定は単純ではないが、本研究で対象にしているアンギノーサスグループレンサ球菌は代表的なものである。細菌と宿主組織との分子的な結合は感染の第一歩であり、相互の結合因子を同定して結合機構を解明することは感染予防、治療に際して重要である。本研究では肺、脳への感染機構の一部を明らかにすることができた。さらに発展することでハイリスク患者の抽出、相応した予防対処法が確立できる。
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