研究課題/領域番号 |
18K09888
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
粟野 秀慈 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (20301442)
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研究分担者 |
角田 聡子 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (70364156)
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80244789)
村岡 宏祐 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (80382422)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 可溶性TNF受容体 / TNF-α / 歯周病診断 / 歯周病予防 / 歯周病治療薬 / ADAM17 / 分泌型TNFレセプター / TNFα / 歯周病 / 口腔内細菌 / 歯周病原性細菌 / 口腔レンサ球菌 / 口腔連鎖球菌 / 歯周疾患 / 炎症性サイトカイン / 可溶性TNF-α受容体 / TNF-α転換酵素 |
研究成果の概要 |
可溶性TNF-α受容体タイプⅠおよびⅡ(sTNFR-1および-2)は、炎症症状において、感染に対する全身反応の媒体であるTNF-αの過剰反応を防止することが報告されています。 この研究プロジェクトでは、唾液中のsTNFR-1および-2が、歯周疾患においてTNF-αの制御に関連しているかどうかを検証し、口腔におけるそれらの役割を明らかにすることを目的としていました。 この研究の成果から、歯周組織の炎症拡大が唾液中のsTNF-R、特にsTNF-R2の増加を誘発することが示され、それらがTNF-αによってもたらさられる歯周炎の悪化の防止に関連している可能性があることが示唆されました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、sTNF-Rを応用した歯周病をはじめとした口腔における炎症性疾患の診断システムの開発に加えて、治療のための創薬の可能性について結びつくものであると考えている。特に歯周組織における局所的炎症の発症段階でTNF-αの異常亢進があった場合、関節リウマチで使用されているようなsTNF-R製剤を、全身的な応用ではなく局所的に作用させることは炎症抑制の有効な手段となる可能性があり、加えて全身的な応用では問題となる副作用の発現のリスクを、口腔という器官の特性を活かして局所的応用によって軽減させることも可能で、最終的な創薬を目標とした場合、安心、安全な薬剤としての臨床応用が期待できる。
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