研究課題/領域番号 |
18K09921
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
田口 千恵子 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (80434091)
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研究分担者 |
布施 恵 (長井恵) 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (30343578)
有川 量崇 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (50318325)
Bhawal Ujjal 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50433339)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 時計遺伝子 / DEC1 / 高脂肪食 / 肥満 / FOXO1 / インスリン抵抗性 / 遺伝子発現 / 制御転写因子 / シグナル経路 / 概日リズム / 生活習慣病 |
研究成果の概要 |
生後3ヶ月齢および15ヶ月齢(加齢モデル)マウスを用いて、DNAマイクロアレイおよびmiRNAアレイにより加齢の制御転写因子やターゲットmiRNAを同定した。また、高脂肪食を摂取させた野生型マウスに比べDEC1ノックアウトマウスでは体重の増加が顕著に低く、肥満に対しマイルドな抵抗性を示した。野生型マウスでは、高脂肪食摂取は、TNFα、TGFβやMCP-1の発現を亢進させた。さらに、DEC1によるLKB1制御機構の解明、LKB1を介したFOXO1の細胞内シグナル伝達関与の可能性が推察された。以上より、高脂肪食の炎症発症への関与は、高脂肪に伴うDEC1欠損に大きく影響される可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活習慣病のリスク因子となる肥満(特に原因の一つである高脂肪食の摂食)における概日リズム調節に関与する時計遺伝子である転写因子DEC1と同じく転写因子であるFOXO1の動態を解析した。結果より、高脂肪の摂取による炎症の発症にDEC1が関与し、また、FOXO1においてもインスリン抵抗性や肥満のバイオマーカーならびに治療標的となる可能性が見いだされた。今後、あらゆる炎症病態、生活習慣病、歯科領域に対しても予防法の確立の一助となり、健康長寿社会の形成に寄与するものと考えられる。
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