研究課題/領域番号 |
18K09930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 大阪大谷大学 |
研究代表者 |
楠本 豊 大阪大谷大学, 薬学部, 准教授 (40252689)
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研究分担者 |
戸村 道夫 大阪大谷大学, 薬学部, 教授 (30314321)
片岡 宏介 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (50283792)
守屋 大樹 酪農学園大学, 獣医学群, 助教 (30759759)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 口腔粘膜免疫 / 樹状細胞 / クラスター / 舌下免疫 / 口腔免疫応答 / 免疫細胞クラスター |
研究成果の概要 |
口腔粘膜の免疫応答機序の解明を目的とし、舌下粘膜に存在する免疫細胞の集積(クラスター)の性状、構成細胞、その役割について解析を行った。定常状態でのクラスターは他の組織と異なり制御性T細胞(Treg)を含む特徴的な構造体であることが示された。一方、抗原刺激を行うとT細胞サブセットの存在比率が定常状態に比べ変化した。クラスター内に含まれるT細胞を活性化する機能を持つ樹状細胞のサブセットが共存することから、クラスターは免疫反応の状態により構成細胞のサブセットが変化し、局所におけるT細胞の調節・維持機構を持つことが考えられた。このことは舌下投与ワクチンや舌下免疫療法の機序解明につながると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、舌下粘膜に存在する免疫細胞の集積(クラスター)特徴的な性状の詳細を解析した。この結果は、口腔粘膜における免疫応答の機構を理解するのに有益な情報を与えると考える。さらにI型アレルギー疾患の治療法として近年注目されている舌下免疫療法や、これからのワクチンとして有望視されている舌下投与ワクチンのメカニズム解明につながり、さらにはこれらのより効率良い療法、投与法の開発につながるものと考えている。
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