研究課題/領域番号 |
18K09938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
藤本 善英 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任教授 (30338701)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 医学教育 / 聴診 / 拡張現実 / シミュレータ |
研究実績の概要 |
今年度は本研究で使用する新方式聴診シミュレータ「拡張現実聴診教育システムEARS(Educational Augmented Reality Auscultation System)」の改良をすすめた。改良に際しては本学フロンティア医工学センターおよびクリニカル・スキルズセンターの協力を得た。 まず、シミュレート可能な疾患およびケースの充実について前年度に引き続き検討した。臨床で遭遇しうる様々な疾患を再現するためには、該当疾患で聴取される音源や関連する診療情報の収集が必須である。そこで、実際の患者の協力を得て、新規に情報収集する方策を検討した。その結果、診療中に新型コロナウイルス感染症の予防策を講じつつ音源を収集することは困難と考えられた。そのため、現状では新規音源収集を実施せず、従来収録している疾患およびケースのみでシステムの開発を継続する方針とした。 一方、シミュレート時に生じる不具合については、前年度試作した可視画像をもとに模擬患者と模擬聴診器の位置関係を認識する改良型システムの動作検証をすすめた。検証の結果、従来のシステムでみられた周辺環境の影響により位置関係が正確に認識されない事例の減少をみた。 ただ、改良型システムにおいても模擬患者の姿勢や着用する衣服の色調によっては位置認識に不具合が生じる事例がみられ、今後の課題と考えられた。 また、今後のシステム向上を鑑みた基礎的研究として、模擬患者の胸郭運動を各種センサにより計測し、より現実に近いシミュレートを実現する手法の検討を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究には新方式聴診シミュレータの改良にくわえ、医学生を対象にした教育効果の検証が不可欠である。 しかし、前年度に引き続き新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い本学医学部附属病院における臨床実習に制約が生じた。そのため、シミュレータの改良状況に応じた細かな動作検証、そして大規模な教育効果の検証が困難であった。とくに、教育効果検証が実施できなかった点は研究が遅れる主因となった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度までの検証結果をもとに、新方式聴診シミュレータの改良を継続する。さらに、新方式聴診シミュレータの教育効果について臨床実習の実施状況をふまえつつ検証を行う。
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