研究課題/領域番号 |
18K09973
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
平尾 智広 香川大学, 医学部, 教授 (20325335)
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研究分担者 |
鈴木 裕美 香川大学, 医学部, 助教 (00644733)
神田 かなえ 香川大学, 医学部, 助教 (60778629)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | がん / 労働生産性 / 医療経済分析 / 就労支援 |
研究成果の概要 |
日本では毎年約17万人の勤労者ががんサバイバーとなっている。近年、がん罹患者の復職支援(RTW)が行われている。しかし、その社会的・経済的影響については、ほとんど検討されていない。本研究の目的は、がん患者に対するRTWの社会的・経済的影響を明らかにすることである。 インターネットによる患者パネル調査とがん診療連携拠点病院での患者調査を実施した。1. 診断1年後の平均所得は前年比66%であった。2.がんサバイバーの労働生産性はがん未経験者に比べて罹患1年目にアブセンティーズムが上昇したが、2年目以降は有意差はなかった。RTWへの支援は労使双方、さらには社会全体にとって重要な施策と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん罹患者の復職支援の意義について調査研究を行った。その結果、1.わが国において、診断から1年後の平均所得は前年の66%であった。2.がん生存者の労働生産性は、がん未経験者と比べて、罹患1年目においてアブセンティーズム(休業による損失)は増加するが、プレゼンティーズム(パフォーマンス低下による損失)及び罹患2年目以降のアブセンティーズムには有意な差がなかった。 このことより、がん生存者に対する復職支援は、労使双方、さらには社会的に大変重要な施策であることが示唆された。
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