研究課題/領域番号 |
18K10000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤田 みさお 京都大学, iPS細胞研究所, 特定教授 (50396701)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | iPS細胞 / 生殖細胞 / ヒト胚 / 生命倫理学 / 質問紙調査 |
研究成果の概要 |
(A)ヒト生殖細胞作製に関する意識調査:一般市民3,096名を対象に質問紙調査を実施し、8割近くが当該細胞の作製を、約半数が受精を、1/4が子供の出産を許容すると回答した。過半数が基礎研究に、約2割が臨床応用に期待していた。(B)ゲノム編集技術に関する意識調査:一般市民4,424名と、ゲノム編集研究に携わる研究者98名を対象に質問紙調査を実施し、前者の方が後者より当該技術の利用に慎重なことが分かった。(C)人工生殖細胞やゲノム編集の倫理的課題に関するアウトリーチ・プログラムの開発:生殖細胞作製に関する90分の教材を作成し、一般市民を対象に、講義と小グループによるディスカッションを実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)人工生殖細胞作製研究やヒト胚へのゲノム編集技術の倫理的課題に対する民意を明らかにできる。これにより、一般市民の意向を進行中の規制策定の議論に反映させ、当該技術の健全な発展に寄与することができる。(2)開発したアウトリーチ・プログラムを、第三者が利用できるよう公開することで、当該技術の倫理的課題について社会で共有し、議論の場を広げることができる。(3)当該技術の倫理的課題に関する質問紙調査や一般市民に向けたアウトリーチ・プログラムは国内にも例が少なく、国際的に急成長を遂げる多能性幹細胞研究の質の向上に貢献することができる。
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