研究課題/領域番号 |
18K10022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
三浦 りゅう 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 客員研究員 (20506414)
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研究分担者 |
岸 玲子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, センター特別招へい教授 (80112449)
宮下 ちひろ 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任准教授 (70632389)
湊屋 街子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 客員研究員 (50733367)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 有機フッ素化合物 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / 胎児期曝露 / 発育体格 / 臍帯血 / 環境疫学 / 肥満・発育異常 / 出生コホート |
研究成果の概要 |
本研究は、有機フッ素化合物への胎児期曝露がDNAメチル化を介して生後の発育に影響を及ぼす可能性を前向き出生コホートにより実証することを目的する。12歳時の肥満傾向(n=31)と曝露(8種)との関連を解析した結果(n=1,329)、PFOAで有意な負の関連が見られた。次に、肥満傾向児218名、コントロール282名を抽出し、臍帯血DNA約85万CpGのエピゲノム網羅的メチル化解析を行った結果、多重解析補正後の有意水準FDR q<0.05を満たすメチル化変化は検出されなかった。メチル化変化、小児期肥満、胎児期曝露との関連を詳細に検討するため、ケースサブコホート集団において曝露測定を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母体の環境要因によるエピゲノム変化が次世代の健康リスクの上昇・低下に関与するため、エピゲノムを介したメカニズムを解明することは環境化学物質のリスク評価および疾病予防にとって重要である。 本研究は、難燃剤などで多用される有機フッ素系化学物質の胎児期曝露に起因する臍帯血DNAのメチル化変化を介して、曝露が児の発育・成長に与える影響を出生前向きコホート研究により明らかにすることを目的とする。エピゲノムを介した胎児期環境による健康影響を引き起こすメカニズムが解明されれば、次世代の健康リスクの軽減や影響を減らすことに大きく貢献できる。
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