研究課題/領域番号 |
18K10028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
曽和 義広 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (70315935)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | RBファミリー / cell-basedスクリーニング / ドラッグ・リパーパシング / RB非依存 / p107 / p130 / がん / 予防 / スクリーニング |
研究成果の概要 |
RB欠失ヒトがん細胞を用いてcell-basedスクリーニングを実施し、複数の化合物がRB非依存的に増殖を抑制することを見出した。そのうちの5種類の化合物はRB非依存的G1期停止能を有し、そのうち2種類は認可された医薬品であった。また、それらの化合物のRB非依存的G1期停止能においてRBファミリーが寄与することを確認した。 2種類の認可された医薬品化合物に対し、それぞれの既知の薬理活性を持つ別の医薬品化合物も同じくRB非依存的なG1期停止能を有することを見出した。 したがって、これら2種類の認可された医薬品化合物のそれぞれの既知の薬理活性が、RB非依存的なG1期停止能を示すことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
報告者らは従来、「RB再活性化」戦略に基づいたがんの予防法の研究・開発を実施してきたが、この戦略はRBが変異した一部のがんに対しては無力であった。そこでRBと同様の機能を有するp107及びp130の“RBファミリー”に着目し、RB非依存的G1期停止能を有する化合物を探索した。その成果として、既存の医薬品化合物が見いだされてきたことは、学術的には、既知の薬理活性とRB非依存的G1期停止機構の関与を示唆するものとして、また社会的には、既存医薬品のドラッグ・リパーパシングによる開発の迅速化としての意義がある。
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