研究課題/領域番号 |
18K10038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 愛知県衛生研究所 |
研究代表者 |
伊藤 雅 愛知県衛生研究所, 生物学部ウイルス研究室, 室長 (00446650)
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研究分担者 |
皆川 洋子 愛知県衛生研究所, 生物学部ウイルス研究室, 主任 (70209823)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | パレコウイルス / 新生児感染症 / ピコルナウイルス / 神経症状 / 病原性 / 遺伝子 / 神経病原性 / パレコウイルス3型 / ウイルス / 感染症 / 分子疫学 |
研究成果の概要 |
パレコウイルス3型(PeV-A3)は新生児、早期乳児の敗血症や髄膜脳炎など神経症状を伴う重症例から検出される。本研究では92例中、14例に運動機能障害を含む神経症状が認められた。患者の神経症状の有無によるウイルス株の特徴を解析する目的でウイルス遺伝子の塩基配列を解析し、増殖性を比較する目的でヒトや動物由来の培養細胞に接種し、経時的変化を検索した。ウイルス株に遺伝子の特徴は認められなかったが、培養細胞への指向性や増殖性が異なることが観察された。乳のみマウスへの接種実験では発症例はなかった。 人獣共通感染症の可能性を推測し約300件の動物糞便からPeV遺伝子の検出を試みたが、全て陰性であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パレコウイルス3型(HPeV-3)は特に新生児において敗血症や脳炎など重症例や死亡例が世界各地から報告されている。また、成人の流行性筋痛症との関連性も報告されている。国内では民間検査機関ではPeV検査は行われておらず、主に地方衛生研究所が検査解析を担っている。本研究の継続、発展により臨床検出株が集積され、HPeV-3の生体内動態が解明されることにより、特に新生児・乳幼児のHPeV-3感染症に対する感染防御や治療法に関わる新たな知見が得られると考えられる。
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