研究課題/領域番号 |
18K10051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
加藤 貴彦 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (70169506)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 前立腺がん / 自己抗体 / セントロメア抗体 / 抗核抗体 / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
自己免疫疾患は、細胞内の様々な蛋白質-核酸複合体、蛋白質-複合体などに対する自己抗体の産生が特徴である。近年、腫瘍の新規診断マーカーとして、患者の血清に検出される自己抗体が注目されている。本研究では、前立腺がん発生への関与が推測されるDFS70, Ro52、Ro60、CENP-A、CENP-Bに対する血清中自己抗体、ライフスタイルデータ、食物摂取頻度調査データ、臨床病理学的データを統合し、症例対照研究(前立腺がん795例、健常者群957例)を実施した。CENP-Aに関しては、がん患者群で統計学的に有意に低い割合であったが、その他の自己抗体と前立腺がんとの間に関連は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年のアレルギー性疾患の増加は周知の事実であるが、自己免疫疾患もまた増加しつつある。最新のデータによれば、すべての自己免疫疾患を合わせると、心臓病、がんに次いで3番目に罹患者が多く、その症状の深刻さを考えると原因解明と予防対策が喫緊の課題となっている。最近の研究によれば、腫瘍の診断マーカーとしてがん患者の血清に検出される自己抗体が注目されており、予防医学的・臨床的に重要な特異的バイオマーカーとなる可能性が期待されている。本研究では、自己抗体のがん発症における予防・臨床的意義を明らかにする。
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