研究課題/領域番号 |
18K10053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
堀内 正久 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50264403)
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研究分担者 |
牛飼 美晴 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (70232816)
有村 恵美 鹿児島県立短期大学, その他部局等【生活科学科】, 助教 (40552964)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | カルニチン / 脂肪酸代謝異常 / ビタミンB1 / 生存率 / 心肥大 / 脂肪肝 / グルコース輸送体 / ヘキソキナーゼ / ビタミンB1輸送体 / ビタミンB1キナーゼ / 尿中ビタミンB1排泄量 / ビタミン要求性 / 遺伝環境相互作用 |
研究成果の概要 |
ビタミンB1(B1)の脂肪酸代謝異常病態における役割を検討した。糖脂肪酸サイクルとして、脂肪酸代謝障害時に糖代謝が亢進することは知られている。本研究では、①心臓におけるB1関連遺伝子の発現評価 ②尿中・血中・心臓中のB1濃度 ③B1短期(4週間)投与による生体影響 ④B1投与による生存率への影響 を評価した。細胞膜やミトコンドリアのB1輸送体mRNAレベルが高い傾向を示した。生体へのB1投与は、生存率を高める方向に影響を与えた。カルニチン欠乏病態において、B1が何らかの役割を演じている可能性があり、より明確な結果を得るためには、B1の投与量や投与法を検討する必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ビタミンB1(B1)の脂肪酸代謝異常病態における役割を検討した。脂肪酸代謝障害時に糖代謝が亢進することは知られている。一方、実際に、脂肪酸代謝障害時にB1を予防的に投与することは行われておらず、基礎的な検討が必要な段階と思われる。本研究において、脂肪酸代謝障害時に尿中B1排泄低下と血中B1レベルが維持されていることから、B1要求性が高まっている可能性が示唆された。また、B1投与によって生存率を高める可能性を得た。これらの結果は、栄養学的な観点で、脂肪酸代謝障害時におけるB1の必要性が高まっている可能性を示唆しており、より詳細な検討を必要とする基盤的な成果が得られたと考える。
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