研究課題/領域番号 |
18K10063
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
|
研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
井上 泉 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (10305774)
|
研究分担者 |
吉村 典子 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60240355)
一瀬 雅夫 帝京大学, 医学部, 副院長 (50143425)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 萎縮性胃炎 / ヘリコバクター感染胃炎 / 骨粗鬆症 / 胃炎の血清マーカー / 消化器疾患 / 運動器疾患 / ビタミンD / コホート研究 |
研究成果の概要 |
本研究は、(胃癌のリスク診断に用いる血液マーカーを指標とした)ヘリコバクターピロリ(HP)感染および萎縮性胃炎の疫学的実態に加え、消化器疾患と運動器疾患との連関について解明することを目的とした。大規模住民コホート研究ROADにおいて5回目の追跡調査を完了し、このコホートのベースライン調査参加者および10年目の追跡調査参加者を対象に血清HP抗体価およびペプシノゲン(PG)値を測定した。その結果を用いHP感染および萎縮性胃炎の有病率を推定し10年間で有意な減少(p<0.05)を認めること、萎縮性胃炎の血液マーカー陽性は低骨密度リスクと有意に関連(p<0.05)することを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HP感染および萎縮性胃炎は、症状に乏しく慢性に進行し経過が長いという特徴をもつ。これら疫学指標の推定には一般住民集団を対象としたコホートを設定し、長期間にわたり包括的に調査・追跡を行う必要があるが、基本的な疫学指標および自然経過に関するデータは世界的にも少ない。本縦断研究によりHP感染および萎縮性胃炎の有病率をはじめとする疫学指標および自然経過を推定し、HP感染の結果として生じる胃の萎縮性変化が運動器疾患に及ぼす影響について解明する。これにより、HP感染胃炎およびその関連疾患の健康管理に資するエビデンスを構築することが期待できる。
|