研究課題/領域番号 |
18K10071
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
|
研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
竹村 重輝 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70511559)
|
研究分担者 |
津野 香奈美 神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 准教授 (30713309)
吉益 光一 神戸女学院大学, 人間科学部, 教授 (40382337)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 手腕振動障害 / 作業管理 / 日振動ばく露量A(8) / 特殊健康診断 / 産業保健 |
研究成果の概要 |
振動工具取扱作業者の特殊健康診断データに基づき、作業管理体制と特殊健康診断の有所見率の関連を評価した。林業群では、受診者数が10人以上である事業場の受診者は、受診者数が9人以下である事業場の受診者に比べて、手袋を「いつも使用している」者の割合が高く、耳栓を「いつも使用している」者の割合が低かった。林業群も公務員群も、手袋・耳栓使用の有無によらず、管理区分の割合に差はなかった。当解析に並行して、特殊健康診断データの集積体制を効率化した。振動障害のリスク低減には、作業管理を含む労働衛生管理が重要である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
振動障害は、振動業務に相当期間従事した後に発生しうる疾病である。労働衛生管理のうち作業管理については、日振動ばく露量A(8)の実測に基づく評価には到らなかったが、個人用保護具使用等でみた管理体制と管理区分でみた有所見率の関連を評価した。「管理体制が手厚いほど有所見率が低い」とは限らなかったが、振動障害リスク評価を踏まえたリスク低減・労働衛生管理の重要性を否定するものではない。解析のもととなった特殊健康診断データは、経時的に追跡することで、振動障害の早期発見と事後措置を踏まえた労働衛生管理の改善や、病態の把握に寄与すると期待される。
|