研究課題/領域番号 |
18K10084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
松本 正俊 広島大学, 医系科学研究科(医), 寄附講座教授 (40348016)
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研究分担者 |
前田 隆浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40284674)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 地域枠 / 医学教育 / 医療政策 / へき地医療 / 地域医療 / コホート研究 / 奨学金 |
研究成果の概要 |
大学医学部の地域枠を卒業した医師の進路に関するコホート研究を実施した。奨学金付き地域枠卒業生の医師国家試験合格率は一般の医学部卒業生の合格率よりも概して高かった。卒後5年目での義務順守率(奨学金等を返還せず義務を履行中の者の割合)は90%であった。卒後5年目時点で人口密度下位1/5の市町村に勤務する割合は65.7%であり、一般の医師20.9%よりも有意に高かった。医師偏在是正策としての地域枠入学制度は一定の成果をあげていることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域枠入学制度は医師偏在是正のための国策として推進されており、現在その入学者は医学部医学科入学定員の16%を占めている。これは医師養成に関連して行われた施策としては1970~80年代の「一県一医大政策」に匹敵する規模の政策である。本コホート研究は政策としての地域枠入学制度の成果を評価した最初の学術研究である。地域枠入学制度は10年間の時限立法として開始されたが、その必要性の高さから時限を過ぎても過去最大規模のまま維持されている。今後の地域枠定員や制度運営方法について政府内および各都道府県内において検討が行われているが、本研究結果はその基礎データとなりうるものである。
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