研究課題/領域番号 |
18K10113
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
大塚 俊昭 日本医科大学, 医学部, 准教授 (80339374)
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研究分担者 |
川田 智之 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00224791)
小谷 英太郎 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10287708)
加藤 活人 日本医科大学, 医学部, 講師 (40409157)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 糖尿病 / バイオマーカー / トロポニン / 微小心筋障害 / 臨床疫学研究 / 予後 / リスク / 臨床疫学 / 心筋トロポニン / 予後予測因子 / 心血管疾患 |
研究成果の概要 |
2型糖尿病における循環器疾患リスクマーカーとしての血清高感度トロポニンT(hs-cTnT)の有用性について、大規模バイオバンクに登録された2型糖尿病患者の保存血清および予後情報を含む各種臨床情報を用いて検討を行った。 対象者2120人(平均年齢61±9歳、男性62%)を平均7.7年(最大11年)追跡した。健常者のhs-cTnT99パーセンタイル値である0.014 ng/mlで対象者を群分けすると、hs-cTnT上昇群において全死亡リスクおよび心血管死亡リスクの有意な上昇を認めた。以上から、本邦における2型糖尿病患者においてhs-cTnTの上昇は予後不良に関連する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欧米先進国と同様、我が国においても糖尿病は循環器疾患に対する確立した危険因子である。さらに近年、糖尿病患者の死亡原因第2位(21%)は循環器疾患であることも報告された。これらの点において、微小心筋障害を反映する血清マーカーである高感度トロポニンTが糖尿病患者における循環器疾患予後を含めた予後予測因子となりうることを明らかにした本研究は、今後の糖尿病診療におけるリスク層別を含めたより適切な診療を実施するうえでのガイドとなる可能性が示唆された点で意義深いと考えられる。
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