研究課題/領域番号 |
18K10136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
町田 光世 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (60468692)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 全ゲノム増幅法 / DNA損傷 / STR解析 / 全ゲノ増幅法 / STR / degraded DNA / WGA |
研究成果の概要 |
法医学で扱う試料は様々な環境要因によりDNAが変性して採取量も少ないため、STR解析による個人識別が困難になることが多い。従って、変性した微量DNA試料を用いた時のSTR解析の成功率を高める方法について検討することは大変重要な課題である。全ゲノム増幅法の1つであるmIPEP法が変性DNAを用いた STR解析に対して有効かを検討した結果、DNAが5ngあれば変性度0.2未満で、また、濾紙から抽出されたDNAが0.05ng場合は変性度0.7以上で、スライドガラス上の唾液痕から抽出されたDNAの場合は変性度0.4以上で、mIPEP処理を行うことでSTR解析が改善されることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
事件現場等で採取された試料は様々な環境要因によりDNAが変性し、量も限られているため、通常のSTR解析による個人識別が困難になる場合が多い。法医学では量・質共に良い状態ではない試料に対し、個人識別の判定率を高める方法について検討することは重要な課題である。本研究ではSTR解析前に全ゲノム増幅法の1つであるmIPEP処理を行うことで、豊富なDNAの場合は高度な変性試料において、また微量なDNAの場合は軽度の変性試料であれば、STR解析成功率を高めることが明らかになった。つまり、今まで解析困難だった試料がmIPEP処理により解析可能となり、犯罪捜査への貢献が期待される。
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