研究課題/領域番号 |
18K10141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
堀 悦郎 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (90313600)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 手浴 / 自律神経 / 心拍変動 / 前頭葉 / 前頭葉機能 / 脳血行動態 |
研究成果の概要 |
手浴の効果を明らかにするため,自律神経活動を人為的に操作し,手浴の自律神経系および前頭葉機能への効果を検討した. 手浴実験では両手を39℃の湯に浸ける手浴を3分間行った.手浴中に暗算を負荷した結果,対照実験に比べてLF/HF(交感神経活動)の増加は有意に抑制されていた.また,前頭前野の活動は,手浴実験で有意に上昇しており,暗算の正答率は対照実験よりも手浴実験で有意に高かった.副交感神経活動を賦活する課題として,閉眼を行った結果,閉眼中のLF/HFは対照実験に比べて手浴実験で有意に高かった. 以上の結果から,手浴は自律神経系のバランス調節作用があり,かつ前頭葉機能を向上させる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から,手浴は交感神経活動が優位な状態では交感神経活動を低下させ,副交感神経活動が優位な状態では交感神経活動を亢進させることが示された.この結果は,手浴と自律神経活動の関係についての全く新しい知見である.また,手浴が前頭前野の血流を変化させることはこれまでも報告されていたが,前頭葉機能として行動パラメータ(正答率)が向上することが初めて明らかとなった.これらのことから,手浴は自律神経系のバランス調節作用があり,かつ前頭葉機能の亢進が見込まれ,広く臨床応用が可能であると考えられた.
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