研究課題/領域番号 |
18K10165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 帝京科学大学 (2019-2022) 東京有明医療大学 (2018) |
研究代表者 |
辻 由紀 帝京科学大学, 医療科学部, 講師 (10771678)
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研究分担者 |
山下 雅子 東京有明医療大学, 看護学部, 准教授 (20563513)
前田 樹海 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (80291574)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 看護師 / 観察 / 熟達化 / 情報処理 / 判断 / 意思決定 / 知覚 / 看護学生 / 思考プロセス / 情報生産プロセス |
研究実績の概要 |
本研究の将来的な展望は看護学生から看護師の視覚的観察の熟達化についての理論構築を目指している。本研究の実験計画は個別実験であり、調査参加者が観察画像を観察して観察した事項を発話することである。現状の調査方法は研究者が実験に直接関与する労力が多く、また、研究者が同席する時間が長いことは調査参加者にとっては人前で発話をするという負担もある。理論構築を目指すのであれば、仮説を検証するために調査対象者を拡充して調査を継続していくことは不可欠である。調査を拡充していくためには調査参加者と研究者双方にとって効率的な方法であると同時に方法の再現性を担保しておく必要がある。そこで今年度は本研究の将来的な見通しと研究方法の課題を踏まえて、主として実験材料と実験の枠組み、分析方法の検討を重ねた。 結果として実験材料である観察画像は、これまで作成した画像をもとに画像に再現する患者とその周辺環境のリアリティと熟達化が測定できる事例設定という観点から再検討した。特に、観察の焦点となる患者の像は年齢から生じる身体的特徴を訴求できるように患者モデルそのもののリアリティを追求した。また、看護師の臨床経験の差異が視覚的な観察結果として検出される可能性のある看護場面を想定して観察画像に再現した。さらに、看護学生から看護師に至る視覚的観察の熟達化の分析方法には選択的注意の定義を参考にした。選択的注意の定義を段階として捉え、段階ごとに測定するデータである発話と視線データが対応するように分析の枠組みを作成した。研究方法の効率性という課題に対しては、研究者の口頭による教示から音声による教示に変更することで課題をクリアできるように修正を加えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の調査方法は個別実験であり調査の実施には所要時間も要する。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、医療機関からの調査協力を得ることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
調査のフィールドが確保できたため予定していた調査を実施する。
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