研究課題/領域番号 |
18K10178
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 神戸常盤大学 |
研究代表者 |
山崎 麻由美 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (00530304)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ヴィクトリア時代 / 女性の自立 / 女性ナース / 看護 / クリミア戦争 / フロレンス・ナイチンゲール / Florence Nightingale / 女性の職業 / The Crimean War |
研究成果の概要 |
ナイチンゲールの著作『女性による陸軍病院の看護 補助覚え書』(1858)(以下『補助覚え書』)、『病院覚え書』(1858)、『看護覚え書』(1860)はクリミア戦争直後に著された。『補助覚え書』と『病院覚え書』は戦争の報告が基になっており、その2冊には彼女がクリミア戦争体験の著作への影響がよく表れている。『病院覚え書』は3版まで出版されたが、初版と3版では全く内容が異なっている。初版での鍵になる「システム」の欠如が、その後看護のシステムの構築に結びつく。また『補助覚え書』や『病院覚え書』の中で女性による看護が検討され、そして一般の読者向けの『看護覚え書』につながっていった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『女性による陸軍病院の看護 補助覚え書』、『病院覚え書』、『看護覚え書』を別々に論じるのではなく、連続性のある著作と捉え、クリミアでの経験がどのように反映され、そしてどのように形を変えて著作に組み込まれていったかを調査した。ナイチンゲールの書簡と併せて当時の新聞や医師やナースたちが残した文献を調べることで、背景となる病院や医療の状況を客観的に把握することが出来た。特に「システム」と「女性による看護」が鍵であることが明らかになった。クリミア戦争に赴くまでの彼女を取り巻いていた状況と戦争中の活動そして戦後の著作を辿ることでナイチンゲールの思考の影響とその変化とを著作に見ることが出来た。
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