研究課題/領域番号 |
18K10180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 活水女子大学 |
研究代表者 |
幸 史子 活水女子大学, 看護学部, 教授 (60736130)
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研究分担者 |
藤本 学 立命館大学, 教育開発推進機構, 教授 (00461468)
河野 朋美 (野高朋美) 宮崎県立看護大学, 看護学部, 講師 (20736128)
小山 記代子 第一薬科大学, 看護学部, 講師 (50632147)
島村 美香 令和健康科学大学, 看護学部, 講師 (80782713)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 説明スキル / 看護キャリア / コミュニケーションタイプ / 臨床に特有な場面 / 看護師実践知 / ノンテクニカルスキル / 熟達看護師 / 看護実践知 / 熟達前看護師 / 認識の差異 / 熟練看護師 / 若手看護師 / スキルタイプの特定基準 / コミュニケーション・スキル / スキル・タイプ / コミュニケーションスキル / 看護師 / トレーニングプログラム / 離職防止 |
研究実績の概要 |
1)第43回日本看護科学学会学術集会で、「看護職に求められる医療コミュニケーションにおける説明スキル」を発表した。これは、看護において患者や家族、共に働く医療者に対する説明の重要性が言われているにもかかわらず、デ-タ的裏付けが乏しく、エビデンスベースで語られることは少ないことから、インターネット調査で、病院勤務で実務年数20年以上の看護職109名に「治療やケアについて説明する際に必要なスキル」について7件法で調査を実施した。探索的因子分析を行った結果、患者への説明コミュニケーションに必要な6スキルを同定した。更に全スキルがラダーと正の関連性を示したことから、看護キャリアは説明コミュニケーションスキルの向上と密接に関係していることが明らかとなった。 職務遂行のテクニックの言語化については、研究計画では、インタビューを予定していたが、量的研究での調査により、結果を出すことができている。 2)九州圏内にある300床以上の医療機関に対し、看護師のコミュニケーション能力をタイプ別に振り分け、臨床における特有な場面(対応に苦慮した場面)への適応能力とスキルタイプに関連があるかについて検証することを目的として調査を行ったが、研究協力が得られ、回答に至ったデータが140件であり、データ分析するには少ないことが解った。そこで、2024年度に全国の大学病院を対象とした再調査を開始した。2024年5月現在、21の医療機関から、500名程度の看護師の研究協力の承諾を得ており、承諾期間が6月までとしているため、今後も調査データは増えると予想している。2024年度中には、データ分析及び論文作成、投稿が可能であると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
九州圏内にある300床以上の医療機関に対し、看護師のコミュニケーション能力をタイプ別に振り分け、臨床における特有な場面(対応に苦慮した場面)への適応能力とスキルタイプに関連があるかについて検証することを目的として調査を行ったが、研究協力が得られたのが140件で、データ分析するには少ないことがわかり、2024年度に全国の大学病院を対象とした再調査を実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画では、2つの課題達成を挙げた。1つは、「職務遂行のテクニックの言語化」であるが、これは、ベテラン看護師(勤続10年以上)へのインタビュー調査予定であったが、コロナ禍の影響で実施できなかった。このため調査方法をアンケート調査に変更し、インターネット調査等により、説明スキル、ノンテクニカルスキル、医療安全、実践知等について明らかにし、論文作成し発表してきた。2つめの「スキルタイプの特定」については、コロナ禍で調査依頼をしても中々承諾がもらえず、2023年に九州圏内にある300床以上の医療機関に対し、再調査を実施した。これは、新人看護師とベテラン看護師のコミュニケーションスキルのタイプを特定させ、10名のベテラン看護師のインタビュー結果で得られた内容を分析し、臨床特有の場面として設定したものを用いて、臨床における特有な場面(対応に苦慮した場面)への適応能力とスキルタイプに関連があるかについて検証することを目的として調査を行ったが、研究協力が得られ回答に至ったデータが140件であり、データ分析するには少ないことが解った。そこで、2024年度に全国の大学病院を対象とした再調査を開始した。2024年5月現在、21の医療機関から、500名程度の看護師の研究協力の承諾を得ており、承諾期間が6月までとしているため、今後も調査データは増えると予想している。2024年度中には、データ分析及び論文作成、投稿が可能であると考えている。
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