研究課題/領域番号 |
18K10185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 富山県立大学 (2019-2023) 富山大学 (2018) |
研究代表者 |
田中 いずみ 富山県立大学, 看護学部, 教授 (80293299)
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研究分担者 |
比嘉 勇人 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (70267871)
山田 恵子 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (00600230)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 看護系大学教員 / キャリア発達 / 職業キャリア成熟尺度 / 尺度開発 / プランド・ハプンスタンス・セオリー / 「プランド・ハプンスタンス・セオリー」 / 職業キャリア成熟 / 構成要素 / 概念分析 / 看護 / 大学教員 |
研究実績の概要 |
最終年度は「看護系大学教員における職業キャリア成熟尺度(暫定版)」について信頼性・妥当性を検討し結果を取りまとめた。 「看護系大学教員における職業キャリア成熟尺度(暫定版)」に基本属性,成人キャリア成熟尺度「職業キャリア」(ACMS),スピリチュアリティ評定尺度A,B(SRS-A,SRS-B)を加えて調査票を作成し,日本看護系大学協議会に加盟する150校に勤務する専任教員に5817部を配布した。そのうち,891名より回答を得て(回収率15.3%),885名を分析対象とした。項目分析において,平均値±標準偏差で天井効果および床効果を示した16項目を削除し,残り28項目を用いて探索的因子分析を行った。最終的に11項目3因子が抽出され,これを「看護系大学教員における職業キャリア成熟尺度」完成版として採択した。第1因子を「大学教員を続ける原動力」,第2因子を「教育方法の創意工夫」,第3因子を「職場での人間関係における対処行動」と命名した。これらの因子相関行列では0.33~0.45であった。本尺度のCronbachのα係数を算出したところ,第1因子では0.82,第2因子では0.734,第3因子では0.725であった。また基準尺度としたACMSと本尺度との中程度の相関,併存尺度としたSRS-A,SRS-Bと本尺度との弱~中程度の相関が認められたことから,本尺度の信頼性・妥当性が確認された。 今回開発した「看護系大学教員における職業キャリア成熟尺度」は,信頼性と妥当性が確保された11項目からなる簡便な尺度である。本尺度を看護教員が定期的に・継続的に利用することで,職業キャリア成熟を客観的に自己理解でき,また,看護系大学の管理者が利用することで,看護教員の職業キャリア成熟を把握することができる。これにより看護教員のキャリア発達を促すことができると考える。
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