研究課題/領域番号 |
18K10200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
澁谷 幸 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (40379459)
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研究分担者 |
中岡 亜希子 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (60353041)
池田 清子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60224755)
大澤 歩 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (70780948)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 組織レジリエンス / COVID-19 / 危機的状況 / 看護本来の活動 / 質的研究 / マネジメント / リーダーシップ / 逆境 / 危機 / 概念分析 / 看護組織 / 変革 / フィールドワーク / フォーカスグループインタビュー |
研究実績の概要 |
本研究は、看護組織に対して、その活動や構造に影響する危機的状況あるいは逆境とは何か、さらに、それが発生した際に、それを乗り越えて、本来の看護活動を維持継続しつつ、発展していく組織にあるレジリエンスの構成要素にはどのようなものがあるかを明らかにすることが目的である。これまでに、組織レジリエンスの概念分析を行い論文化、書籍化した。COVIDー19の影響で中断していたデータ収集を2022年度から本格的に再開し、2023年度は、コロナ禍の看護組織にとっての危機的状況と、コロナ禍で明確になった組織のレジリエンス、それを乗り越えることで組織に生じた影響について明らかにした。 結果、COVID-19 感染症拡大によって看護組織に生じた侵襲的事象や混乱は【急増する感染症患者の受け入れ要請】【厳格な感染対策によるトラブル】【職員・スタッフの精神的負担】【厳格な感染対策や病棟再編に伴うケアの質の低下】【感染対策下での看護教育の難しさ】【医師との連携困難】の6カテゴリであった。これに対する看護組織の対応力として【迅速な初動体制構築】【看護管理者によるリーダーシップ】【厳格な感染対策下における看護の質維持に向けた工夫】【教育の質を下げない覚悟と工夫】の4カテゴリ、組織特性として【看護師間の信頼関係】【平時からの訓練と連携】【看護師のプロフェッショナリズムの高さ】の3カテゴリであった。また、この経験を通した組織の変化は【自組織の強みや弱みの気づき】【看護実践力の向上】【連携力の向上】【看護本来の業務への気づき】の4カテゴリであった。これらは、2023年12月開催の日本看護科学学会にて発表した。 また、本研究課題の結果をまとめる活動として、COVIDー19感染拡大下およびその後において、組織の成長を成し遂げた2施設へのインタビューを行い、看護組織レジリエンスとは何かを整理する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度後半からCOVID-19感染症拡大にて、病院への立ち入りができず、さらに、本研究の参加者である看護部長、看護副部長、看護師長ら看護管理者が多忙を極めた。2021年度後半より徐々にデータ収集を再開したが、2022年度までデータ収集がずれ込み分析および研究結果のまとめが大幅に遅れた。2023年度にはその結果を学会発表したが、本課題の最後のまとめ作業が残っている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に発表した内容の論文化、書籍化を進める
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