研究課題/領域番号 |
18K10201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
小野 博史 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (70707687)
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研究分担者 |
竹原 歩 兵庫県立大学, 看護学部, 臨床講師 (30733498)
濱上 亜希子 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (70780485)
河野 孝典 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (70876820)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 術後せん妄 / 回復プロセス / 看護ケア / 生理学的負荷 / 主観的体験 / せん妄 / アセスメント / モニタリング / 術後精神機能 / 情報処理能力 |
研究実績の概要 |
術後患者が体験について、2021年12月末までにMedline, CINAHL, Web of Science, Scopusで公開された英語文献を対象としたナラティブレビューを実施した。 [Delirium] [Narration or Experience] [Critical care or Critical care nursing] [patient]をキーワードとして、選定基準に合致した16件を分析対象とした。術後急性期のせん妄患者は、【死を知覚する】【自己コントロールを失う[自分のコントロールができない][自分が自分でなくなる]】【現実感を失う[時間間隔が狂う][病院ではない場にいる][周囲の人や物を偽物に感じる]】【体が漂う[体が浮遊する][自分が何かに飲み込まれる]】といった自己知覚にまつわる体験と、【自分の命が脅かされる[命が狙われる][医療者に害される]】【不当な仕打ちを受ける[家族が傷つけられる][自分が不当な目に合う]】【他者から理解されない】【周囲環境に恐怖する[周囲環境に危険を感じる][周囲環境に不安を感じる]】といった他者や環境との相互作用を通した体験をしていた。研究結果を看護科学学会で発表した。 新型コロナウイルス感染症の流行に伴って延期が続いていた、周術期患者の術後観察調査について、再開の目途が立たないまま、研究協力施設の意向で2023年3月をもって調査を終了した。予定症例数の半数しか完了できていないが、入手したデータの範囲内で術後精神機能の回復プロセスを示す知見が提示できるように分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力施設の意向で、アセスメントツールの作成に必要な調査が中断された状況が続いたため、予定していたデータの収集は実現できなかった。一方で代替調査して実施した文献レビューについては予定通りに進めて学会発表を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は別施設での調査協力を依頼し、これまでの分析結果をベースとして作成した術後精神機能アセスメントチャートの臨床での運用を行い、CAM-ICUとの併存妥当性を評価していく。
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