研究課題
基盤研究(C)
本研究の主な目的は皮膚バリア機能と知覚閾値との関係を明らかにすることである。皮膚のバリア機能は経表皮水分蒸散量(TEWL)を指標に、知覚閾値は電流知覚閾値(CPT)と痛み閾値(PT)を測定して評価した。TEWLは2%ラウリル硫酸ナトリウム溶液を前腕部手掌側に用いることによって意図的に変化させた。その結果、TEWLが高値になるにつれて、CPTとPTは低下した。また、TEWLとCPTあるいはPTはそれぞれ有意な負の相関を示した。これらのことから皮膚バリア機能が低下すると知覚過敏が起こることが明らかとなった。
アトピー性皮膚炎などでは皮膚バリア機能が低下しており、バリア機能の低下が長引くと掻痒など知覚にも影響を及ぼす。医療・介護現場では、乾燥した環境や医療用粘着テープの使用など、皮膚バリア機能が低下しやすい状況にある。さらに看護実践でよく行う清潔ケアでは、対象者の肌を直接刺激することが多い。しかしながら、対象者の皮膚感覚を考慮しながらケアを行うことはほとんどない。しかし、今後は皮膚バリア機能の状況を考慮しながらスキンケアを行う必要性を示した。
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